重要度:A 論点:類推解釈と反対解釈
問10:「車馬通行止め」という規定と法解釈に関する記述として適切なものはどれか。
- A:規定にない「牛」の通行も禁止されると解するのが反対解釈であり、刑罰法規でも自由に用いることができる
- B:規定にない「牛」は通行できると解するのが類推解釈であり、罪刑法定主義から刑罰法規では禁止される
- C:規定にない「牛」の通行も禁止されると解するのが類推解釈であり、被告人に不利な方向での類推解釈は刑罰法規では罪刑法定主義により禁止される
【第10問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。規定のない事項に規定の趣旨を及ぼすのは類推解釈である。また被告人に不利な類推解釈は刑罰法規では許されない。
・B:不適切。「規定がないから牛は通行できる」と解するのは反対解釈である。類推解釈と反対解釈の名称が入れ替わっている。
・C:適切。類似の事項(牛)に規定(車馬)の趣旨を及ぼすのが類推解釈。刑罰法規では罪刑法定主義(憲法31条)の要請から被告人に不利な類推解釈は禁止される。【試験対策】同じ事案でも「類推解釈すれば禁止/反対解釈すれば許容」と結論が分かれる。どちらの解釈手法の説明かを正確に見分ける。
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重要度:A 論点:「善意」と「悪意」
問11:法令用語としての「善意」「悪意」に関する記述として適切なものはどれか。
- A:「善意無過失」とは、ある事実を知らないことにつき道徳的に非難できないことをいう
- B:法令用語としての「悪意」とは、他人を害する意図を持っていることをいう
- C:法令用語としての「善意」とはある事実を知らないことを、「悪意」とはある事実を知っていることをいい、道徳的な善し悪しとは関係がない
【第11問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。善意無過失とは、知らないことについて「過失(不注意)がない」ことをいう。道徳的評価ではない。
・B:不適切。原則として単なる「知っていること」を意味する(害意までは不要)。
・C:適切。法令用語としての「善意」「悪意」は、原則として一定の事実を知らないこと、知っていることを意味し、道徳的な善悪とは関係がない。【試験対策】日常用語との意味の違いを押さえる。なお、「悪意の遺棄」(民法770条)のように、例外的に害意を含む用法もある。
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重要度:A 論点:以上・以下・超える・未満
問12:法令用語における数値の範囲に関する記述として適切なものはどれか。
- A:「18歳以上」は18歳を含むが、「18歳を超える」は18歳を含まない
- B:「18歳以下」は18歳を含まないが、「18歳未満」は18歳を含む
- C:「以上」と「超える」、「以下」と「未満」は、それぞれ同じ範囲を示す
【第12問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。「以上」「以下」は基準となる数値を含み、「超える」「未満」は基準となる数値を含まない。【試験対策】18歳以上・18歳以下は18歳を含むが、18歳を超える・18歳未満は18歳を含まない。
・B:不適切。「18歳以下」は18歳を含み、「18歳未満」は18歳を含まない。
・C:不適切。基準値を含むかどうかが異なるため、同じ範囲を示すものではない。
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