重要度:B 論点:発起人の責任
問4:株式会社の設立に関する発起人の責任に関する記述として適切なものはどれか。
- A:発起人は、会社の設立についてその任務を怠っても、会社に対して損害賠償責任を負うことはない
- B:会社が成立しなかった場合の費用は、株式引受人が分担して負担する
- C:会社が成立しなかったときは、発起人は連帯して、設立に関してした行為について責任を負い、設立に関して支出した費用を負担する
【第4問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。発起人は任務を怠ったときは会社に対し連帯して損害賠償責任を負う(53条1項)。
・B:不適切。不成立の場合の費用等は発起人の負担であり、株式引受人に負担させることはできない。
・C:適切。会社不成立の場合の責任(56条)である。【試験対策】「不成立→発起人の連帯責任・費用も発起人負担」。成立した場合の責任(任務懈怠53条・不足額填補52条)との場面分けで整理。
関連過去問:H30,問37
重要度:B 論点:出資の仮装
問5:設立時の出資の履行の仮装に関する記述として適切なものはどれか。
- A:払込みを仮装した発起人は、会社に対し、仮装した出資に係る金額の全額を支払う義務を負う
- B:払込みの仮装に関与した他の発起人は、注意を怠らなかったことを証明しても、支払義務を免れない
- C:仮装払込みによる株式の引受けは、当然に無効となる
【第5問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。52条の2第1項である。【試験対策】「仮装した本人=無過失責任/関与した発起人・設立時取締役=過失責任(無過失の証明で免責)」の責任構造の違いが核心。
・B:不適切。関与した発起人等は、職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明すれば免責される(52条の2第2項ただし書)。
・C:不適切。引受け自体は無効とならず、支払義務の履行後でなければ株主の権利を行使できない、という処理がされる(52条の2第4項)。
関連過去問:H28,問37
