重要度:A 論点:即時取得の要件
問11:即時取得(192条)の要件を述べよ。
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①目的物が動産であること、②前主が無権利者であること、③有効な取引行為による取得であること(相続など取引行為によらない取得は×)、④平穏・公然・善意・無過失で占有を始めたこと。前主の無権利以外の瑕疵(無権代理・制限行為能力等)は即時取得では治癒されない。
関連過去問:R1,問31
重要度:A 論点:占有改定と即時取得
問12:占有改定による引渡しで即時取得は成立するか。
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成立しない(最判昭35.2.11)。即時取得には一般外観上従来の占有状態に変更を生ずる占有の取得が必要であり、外観に変化のない占有改定では足りない。なお指図による占有移転については成立を認めた判例がある。
関連過去問:R2,問28
重要度:A 論点:盗品・遺失物の特則
問13:目的物が盗品又は遺失物であった場合の特則を述べよ。
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被害者又は遺失者は、盗難又は遺失の時から2年間、占有者に対して回復を請求できる(193条)。占有者が競売・公の市場・同種の物を販売する商人から善意で買い受けていたときは、被害者等は占有者が支払った代価を弁償しなければ回復できない(194条)。詐欺・横領による喪失は「盗品・遺失物」にあたらず特則の適用はない。
関連過去問:-
重要度:B 論点:即時取得の対象
問14:即時取得の対象とならない動産の例を挙げよ。
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登録済みの自動車は登録が公示方法であるため即時取得の対象とならない(未登録・登録抹消済みの自動車は対象となる)。金銭は占有=所有として扱われるため即時取得の問題を生じない。不動産は当然に対象外である。
関連過去問:-
重要度:B 論点:占有訴権
問15:占有訴権の3類型と占有回収の訴えの制限を述べよ。
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①占有保持の訴え(妨害の停止・損害賠償)、②占有保全の訴え(妨害の予防又は損害賠償の担保)、③占有回収の訴え(返還・損害賠償)。占有回収の訴えは占有を「侵奪」された場合に限られ(詐取・遺失は×)、侵奪の時から1年以内に提起を要し、侵奪者の善意の特定承継人に対しては提起できない(200条・201条)。
関連過去問:-
